「あんこ&ちゃんこ」の子育て・Webデザインブログ

難病持ちの娘、子育て、Webデザインの話を中心に夫婦で更新するブログです。

【娘の誕生】出産に至るまでの秘話

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この病院で、遂に娘を出産いたしました。

想定外の事が色々と起きたお産でした。

やっぱり予測通りにはいかないもので…

 

今回のお産を通し、いろいろな事を学びました。

とりあえず、無事に出産をし、

娘の顔を見たら、ホッとしました。

涙涙の出生秘話です。

 

 

朝方の破水

 

前日の2月10日(金)の夜、

陣痛がくるようにと、ジンクスの焼き肉を食べに行きました。

前祝いっていう気持ちもあったし、

旦那さんの一番好きな食べ物なので、

出産前の最後の最後のお食事も兼ねて(笑)

 

家に帰ってトイレに行ってみると、

まさかのおしるし2回目。

もしかしたら、今日の夜?明日の夜?来るんじゃない?って話を旦那さんとし、

この日はなんだかんだで寝るのが遅くなってしまい、1時半に就寝。

 

2月11日(土)4時半くらいに突然目が覚め、

お腹とおしりの方に、なんだか違和感を感じました。

 

触ってみると、ん?濡れてる??

なんだか、あとからあとから水が湧き出るような違和感。

 

え??破水した?

とっさに隣にいる旦那さんに話しかけるが、

どうやら旦那さん、寝ぼけているようで、

何度も言いました。

 

ねぇ。。破水してるかも。

なんか濡れてる。え?何これなにこれ!

どうしよう。破水???

 

気が動転していて、自分でもよくわかりませんでした。

 

とりあえず、病院に電話をし、破水しているかもしれないと状況説明。

破水をしている場合、すぐに入院になるため、

入院の準備を持って来てくださいと言われました。

 

私は母親にも電話をし、

旦那さんは自分の親に連絡と、

陣痛タクシーを呼んでくれました。


調べておいて正解!

陣痛タクシーは電話して10分以内で到着!!!

もともと自分の住所と病院の住所などを登録しておくので、

わざわざ電話で行き先とか、送迎の場所の説明をする必要がないんです。

これは登録をしていて正解でした!!

着替えている間にタクシーが到着し、

私達は病院へ向かうことができました。

 

 

病院到着

 

5時過ぎくらいに病院に着いた私は、

LDRへ行き、NSTで赤ちゃんの様子を見ました。

どうやら元気そう。

9時に先生がくるとのことで、それまで陣痛が来るのをまち、

状況次第では陣痛促進剤を打つことになるとも伝えられ、

それまで待機することに。

 

旦那さんはそれまでやることもないので、

一時帰宅を助産師さんに命じられました。

 

旦那さんは帰ってひと休みする予定だったのですが、

ちょうど私の母親がもうすぐで、

病院の最寄り駅に着くところだったので、

近くのファミレスで落ち合うことに。

しばらく私はLDRで仮眠をとりました。

 

そして、8時に病院から朝食が出たので、

一時起床。

 

 

 


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豪華な朝食!!

美味しくいただきました(笑)

 

 

陣痛促進剤を打つことに

 

9時になり、先生が到着。

しかし私の陣痛はまだ来ませんでした。

子宮口も1.5センチしかあいてなく、

陣痛促進剤を打つことに。

 

陣痛促進剤の最高レベルは120らしく、一番低い12レベルから始めました。

二段階目の24の時点で5分間隔の陣痛が発生。

自然陣痛よりも陣痛促進剤でおこす陣痛は痛いと、

前から調べていたので知っていましたが、

本当に痛い!!

 

助産師さんに、

フーっとロウソクを消すように吹いてー。

そうしないと赤ちゃんに空気が行かないから。

と言われ、フーっと息を吹く。

 

12時に病院から昼食がでましたが、それどころじゃありませんでした。

痛すぎてなにも見れないし、食べれない!!

仕方なく旦那さんが、私の腰のマッサージをしながら食べました(笑)


そして、徐々にレベルをあげ、三段階目の36の時点で2分間隔に。

旦那さんは陣痛が来る度に私の腰のマッサージ。

拳を作って肛門付近を押し付けたりしてくれました。


84位までいったとき、間隔ももうなく、ついに私に限界が。。

普通だとこの段階で子宮口はかなり開き、

分娩台にいるはずなのですが、
先生に内診をしてもらうも、子宮口が3センチしか開いてないとのこと。

これはおかしい…

 

 

緊急帝王切開の決意

 

破水をしているため、そんなに時間をかけられないから帝王切開する話が出た。

時間が経つと、羊水がない赤ちゃんは、

お腹の中でどんどん弱っていってしまう。


無痛分娩をして様子をみる話も出たが、無痛にすると痛みが和らぐため、

余計時間がかかってしまう可能性がある。

もし、無痛をして出なかったとしたら、どっちにしろ帝王切開をするとのこと。

 

私は意識のもうろうとする中、必死に考えた。

どうしたら一番赤ちゃんにいい状態なのか。

そして決断!切る!!


今なら赤ちゃんは元気に動いている。

無痛で弱ってから切ったって遅い!!

赤ちゃんは出たがってるのに、きっと何かあって出てこれないんだ!

私ももう痛みの我慢の限界は過ぎており、

緊急帝王切開をすることになりました。

 

 

旦那さん、母親の想い

 

帝王切開することを先生から聞かされる、

旦那さんと母親。

 

あとから聞いた話ですが、

2人ともショックで涙したらしいです。

 

旦那さんは、

妊娠線出ないように、

いつもクリーム塗ってる私の姿を思い出して、陣痛室で涙出たと…
だけど、母親の印だって考えることにしたと。。

 

母親は、

今まで傷一つなく育てたのが…と。。

 

私も涙した。

帝王切開が決まった時、旦那さんと母親に謝った。

何よりも立ち会い出産がしたかった。

旦那さんに見せたかった。

だから大学病院ではなく、個人病院を選んだんだもの。。

もぅ、泣きじゃくりました。

 

ただ、こうするしかなかったんだ。

赤ちゃんを助けるには、これしか方法がないと思った。

私も怖かった。けど、やるしかないって思った。

 

今の帝王切開は赤ちゃんへのリスクも自然分娩と一緒とのこと。

傷も目立たなくするようにするとも言ってくれた先生の言葉を信じ、

私は痛みのある中、

もうろうとしながら同意書にサインをしました。

 

 

手術開始

 

帝王切開が決まり、陣痛促進剤を抜きました。

しかし、抜いたあとも何回か陣痛は来るものなので、

私はその痛みに耐えながら、LDRから手術室へ移動。


手術台へ移動し、背中を丸くし、腰に麻酔を打つのですが、
私がなかなか丸くなれないので、

周りから手伝ってもらい、なんとか麻酔を打ちました。

 

麻酔がかかった中、ひたすら赤ちゃんの無事を祈っていました。

全身麻酔ではないため、意識はあるので、

周りの助産師さん全員が私に声をかけ、励ましてくれました。
2人の先生も、もうすぐですよー!っと声を掛けてくれた。

 

そして、お腹の中の状態と赤ちゃんの様子を見た先生がこう言いました。

 

破水で羊水がかなり減ってるね。

赤ちゃんがうまく回転できてなくて、格好もおかしいなぁ。

上の方でとまっているから、これは赤ちゃん下におりてこれないね。

早めに切って成功でしたよ!

 

遅かれ早かれ、帝王切開になっていたみたい。

それを聞いた瞬間、私はよかった…と、少し安心しました。

 

 

娘誕生

 

2月11日(土)、14時43分。

オギャーと大きな産声とともに、3184gの娘が誕生しました。

10時位から陣痛が起き、4時間陣痛に耐えた結果の出来事でした。

 

私にとって人生最大の出来事。

決して忘れることはないでしょう。

本当はこの瞬間、旦那さんと一緒に見たかった。

それだけが心残りだけど、

きっと赤ちゃんを見たら旦那さんは泣いて喜んでくれるはず。

そう思いながら、手術台で涙しました。

 

生まれた。。

私の中から新しい生命(いのち)がうまれた。。

大好きな人との子供。

この上ない幸せでした。

 

 

手術後


一時赤ちゃんは退出し、私はお腹を閉じる手術を再開。
これが辛かった。
気持ち悪くなり、吐き気を催したり、

結構出すのよりも時間がかかる作業のため、私の体力がなくなっていく。

けど、ここの先生、手術がうまいらしく、

時間もそんなにかからなかった!

トータルの手術時間、大体1時間〜1時間半くらい。

先生のおかげで、手術は無事成功。

私は回復室へ移動しました。


通常よりも出血の量は多かったみたいで、

手術後は、貧血と診断されました。

疲れもあったので、もうろうとしていましたが、
無事、旦那さんと母親と再開。

 

2人を見ると、涙してました。

もうろうとしてたけど、それだけは覚えています。

よく頑張ったね!と…

旦那さんは私の手を握りしめてくれました。

 

そのあと赤ちゃんもきて安心し、
私はいつの間にか眠りについてしまいました。

 

出産を通して

 

この出産を通して、私はたくさんのものを得ました。

 

人の温かさ、愛情、絆。

 

昔は思いもしなかった。

私がこうして子供を生むなんて。

 

娘の誕生をきっかけに、

これからも色々と学び、得るものが増えていくでしょう。

その度に、悩んだり、苦しんだりすることもあると思います。

 

だけど、私はひとりじゃない。

そしてその経験は決して無駄にならない。

私はそう思います。

 

娘は生まれたばかり。

私も母親としてこの世界に生まれたばかり。

そう思って娘と一緒に成長できたらと思います。

 

by ちゃんこ(妻)