【仕事の体験談】未経験Webデザイナーが会員型投稿サイトを制作したら問題だらけだった
Webデザイナー歴、Webディレクター歴合わせて6年以上の私が経験してきた「仕事の失敗談」や「仕事のノウハウ」を書きまくるシリーズ!!
今回はWebデザイナー6〜8ヶ月目で制作した「会員登録型の投稿サイト」をリニューアルした話です。
このシリーズは、私が持て余している知識をアウトプットすることで「新たに未経験でWebの仕事に関わりたい」または、「Webの仕事に関わっている方」の時短学習になれば、という思いと、自分の頭の中の整理を目的に書いている記事です!
読んでない方はこちらの関連シリーズもどうぞ!
未経験のWebデザイナーがコーポレートサイトを作ったら大変だった
未経験Webデザイナーが会員型投稿サイトを制作したら問題だらけだった
さて、本題です!
今回のリニューアル概要
詳しくは書けませんが、
年に1度開催される大きなイベントに参加するために設立されたエントリーサイトをリニューアルさせる案件が入ってきました。
ただ、エントリーするだけでなく、エントリーする際に「叶えたい夢」「実現するための具体的な計画」を投稿し、他のユーザーはその夢を見ることができます。
リニューアル前は、デザイン的にはワクワクする雰囲気でしたが
エントリーフォームとししか使われていないのが現状でした。
実際はイベントを盛り上げていかなければならないので、投稿者も閲覧者も盛り上がれるサイト構成にしていく必要があります。
そんな要望を受けていたことと、
さらに、
今年もやるぞー!
と勢いを付けるためにデザインも一新することになりました。
リニューアルのチーム体制
それぞれの役割は以下の通り。
マネジメント:上司
ディレクション:外注ディレクター
テンプレートデザイン:外注Webデザイナー
テンプレートコーディング:外注Webデザイナー
足りないページのデザイン:私
足りないページのコーディング:私
システム実装(PHP):同僚エンジニア
システム実装(DB):先輩エンジニア
全員で7名の体制でした。
この時1人で任されるかと思ってヒヤヒヤしていましたが、
外注のディレクター、Webデザイナーを使う手もあるんだと知りました。
リニューアルの予算
予算は300万程度でした。
外注費がたしか100万位だった記憶があります。
システムの実装も込みで考えると激安です。
会社的にサイト制作の実績を作る必要があり、
実績作りのためにこの金額でやることになりました。
大手広告代理店では1,000万くらいの見積もりだったと聞きます。
今ざっと考えると400万~500万はもらっておきたい規模かなと思います。
未経験Webデザイナーが事前に知っておきたかった事
作業中に起きた問題から学んだノウハウがあります。
事前に対処方法を知った上で作業していたら、
大幅に悩む時間が減り、作業時間にも少しは余裕が持てたでしょう。
大きく分けると以下のような問題がありました。
1.新人エンジニアとの連携が上手くいかない問題
2.複雑なJSが動かない!けどエンジニアも詳しくない!誰が実装する?!問題
3.会員登録画面、投稿画面、絞り込み検索などの画面イメージが思い浮かばない問題
4.52ページという過去に経験したことのない膨大なページ数の制作工数が分からない問題
未経験かつ大きな案件になると、この様に問題が山積みになります。
予め解決方法を予習しておくと楽になりますよ・・。
では、1つずつ詳細と解決方法を説明します。
1)新人エンジニアとの連携が上手くいかない問題
会員登録や投稿部分はシステムが絡むので、同僚のエンジニアと共同作業をしました。
私も同僚エンジニアも自分の事で必死で、
お互いの連携など考えている余裕がありませんでした。
さらに、社会人経験が浅くお互いの共有の仕方も雑でした。
先輩のエンジニアも多少は面倒を見てくれていましたが、
比較的任せっきりで、今考えると事故が起きてもおかしくない仕事の進め方だったと思います。
具体的に問題となっていたこととしては、
お互いの作業進捗が分からないことでした。
これがどんな問題に発展するかというと、
・あれ、今日からシステムの組み込みやるのにこの画面まだ出来てないの?!
・あれ、修正入ったのにシステム組んで修正できないソースになってる!
など、二度手間が発生したり、作業を予定していた日に作業できない、下手するとその日の作業が全然なくて後日一気に作業しなければならなくなるような非効率かつ、残業になりそうな仕事の進め方になります。
解決策:
スケジュール表を作ってお互いに毎日どこまで進んだか共有する。
未経験の場合、スケジュール通りに行かず、見栄?を張って周りに共有せず、上司にも報告できないといった心理状態に陥る事があります。
少なくとも私はそうでした。
どうしよう…どうしよう…
と一人で苦しみ心臓が潰れる感覚を何度も経験しました…笑
そうならない為にもスケジュール管理を覚えておくことを強くオススメします!
参考記事:
【仕事の失敗談】このスケジュール管理はひどいwww - あんこ&ちゃんこ
2.複雑なJSが動かない!けどエンジニアも詳しくない!誰が実装する?!問題
大きい会社は分業されている事も多いですが、小さい会社ではデザインスキルとコーディングスキルの両方を求められたりします。
今回は経験値の浅い私では対応出来そうにないJSの実装が控えていました。
ツイッターのように一定のスクロールをすると自動で過去のデータを表示させるアレです!
私は先輩エンジニアと相談した結果、複雑なJS実装は同僚エンジニアに頼むことになりました。
以下の理由でエンジニアが担当することになりました。
・エンジニアよりも私の作業部分が多く対応しきれないため
・JSの知識が浅いとはいえ、デザイナーよりプログラミングの考え方を熟知していて覚えが早いため
職場の環境や自分が持っているスキルによって話しやすい先輩や、友人と相談してみると良いかもしれません。
3.会員登録画面、投稿画面、絞り込み検索などの画面イメージが思い浮かばない問題
前職が小さい会社だったこともあり、本来ディレクターがやる画面構成を何ページか考える必要がありました。
トップページとマイページトップの2ページは外注に納品してもらいましたが、その他の下層ページは私の方でデザインとコーディングが必要でした。
残念ながら、普段から意識して会員サイトを見ていなかったので、実際に構成を考え、デザインしようと思うとイメージが具体的に出て来ず作業に行き詰まりました。
今回の仕事をする前までは、ホームページのトップページをデザインするよりも地味に感じてしまい興味が出ませんでした。
私のような未経験者は多いのではないでしょうか。
実際に仕事をしてみると、使いやすくしないと離脱率も増えるし、ワクワクするように誘導をかけていく必要があるため、奥が深いです。
今ディレクターをやっている時でも、かなり悩みながら使いやすさを考えて大型ショッピングサイトの構成書を作っています。
まずは、意識して様々な会員サイトを利用し、使いづらい、使いやすいと感じたらメモしておいたり、会員が多い大手サイトをメインに画面キャプチャを取っておくと良いですね。
4.52ページという過去に経験したことのない膨大なページ数の制作工数が分からない問題
今回突然訪れた大型のサイトリニューアル案件。
今まで15ページ程度のホームページを必死に作っていた私にとって、頂上が見えない山に登る思いでした。
ただ、ページ数が多いから大変というだけではありません。
前途した通り、エンジニアとの連携ミスや画面イメージが付かないなど様々な問題が多発し、どのくらいでどのページが仕上がるか見当もつきませんでした。
これもまた、会社に先輩Webデザイナーが付いていたら、適切な判断をしてもらえたでしょうけど…。
私のような未経験者1人に丸投げされるような状況が発生した時は、第一にスケジュール作成立をしっかりしましょう。
参考記事:
【仕事の失敗談】このスケジュール管理はひどいwww - あんこ&ちゃんこ
また、上司や先輩にこのように話してみてはどうでしょうか。
「普通はこの位のスケジュール感で仕上げると思いますが、経験が無いのでどんなに頑張っても倍はかかります!でも何とか形にするつもりです。」
嘘をついてもしかたないですし、上司や先輩も事実と向き合って仕事の進め方を考えられないのであれば、部下や後輩をうまく導けていない証拠です。
事実を報告されて何とか出来ないのは上の責任だと私は思います。
このように事前に進行中の遅延トラブルを減らす工夫をしてはどうでしょうか。
前回までのシリーズ
読んでいない方はこちらもどうぞ!
未経験のWebデザイナーがコーポレートサイトを作ったら大変だった
Webデザイナーについての質問等ありましたら、受け付けています!
その他のコメントもお待ちしてます(^o^)/
おわりっ!
by あんこ(夫)